品詞の見分け方 上級編


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 品詞を見分ける問題は、必ず1問は出題されます。このプリントは、難度の高い問題の解法を身につけることを一つの目標として展開しました。最初に、特徴的な入試の出題に対しての解法の解説が載せてあります。続いて実際の入試問題から品詞を見分ける問題で難度が高いものをまとめ、すべての問題に詳しい解説をつけました。

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鍵は形容動詞

 品詞識別問題で、正解率が低いと言われる「だ」の識別、「で」の識別、「に」の識別では、形容動詞の二つの特徴を知っておく必要があります。

形容動詞の特徴

(1)形容動詞の前に「とても」を補うことが出来る。

  〈例〉その日の海は穏やかで、泳ぎやすかった。

     →その日の海はとても穏やかで、泳ぎやすかった。

(2)連体形(「な」)に活用させ、名詞をその後に置くことができる。(な+名詞)

  〈例〉 穏やかな海。

 このように形容動詞は、前に「とても」を補うことができ、かつ「な+名詞」の形にすることができるという特徴があります。

 「だ」・「で」・「に」の識別問題を見たら、この形容動詞の特徴をしっかり思い出してください。

入試に出やすい識別問題

 品詞の識別問題で、比較的難易度が高いものは、次のものがあります。

  • 「ある」の識別
  • 「ない」の識別
  • 「らしい」の識別
  • 「だ」の識別
  • 「で」の識別
  • 「に」の識別

 「ある」には、動詞、連体詞、補助動詞があります。

 「ない」には、助動詞、形容詞、補助形容詞、形容詞の一部があります。

 「らしい」には、推定の助動詞、形容詞の一部があります。

 「だ」には、断定の助動詞、過去・完了の助動詞、形容動詞の一部、助動詞「そうだ」「ようだ」の一部があります。

 「で」には、形容動詞の一部、助動詞「そうだ」「ようだ」の一部、格助詞、接続助詞、断定の助動詞があります。

 「に」には「形容動詞の一部」、助動詞「そうだ」「ようだ」の一部、副詞の一部、格助詞があります。  

 

 これらに対する解法をまとめました。問題に興味のある方はこちらへどうぞ。

 実際の高校入試問題と、その解法もついています。