「漢詩の風景」の復習、定期テスト対策のプリントをダウンロード販売します。
中学生で学習する数少ない漢文の教材です。
次回は三年の1学期。この単元で学んだことをもとに、第1回復習テストや公開模試の漢文の問題に答えなくてはいけません。
しっかりと漢文の問題になれましょう。
授業と同じように進めることができるようにしたため、枚数が多く、その分高めとなっています。
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春 眠 不 覚 暁
処 処 聞 啼 鳥
夜 来 風 雨 声
花 落 知 多 少
五言絶句
押韻は暁(gyou)鳥(cyou)少(syou)。
五言絶句の場合、押韻は承句と結句だが「春暁」の場合は起句もそうである。
返り点のあるのは起句と承句なので、訓読文と書き下し文を暗記しておくこと。
主題は、春の朝の明るくのどかな気分。
春の朝、寝床の中で孟浩然が思ったことが書かれている。昨晩は風雨の音が聞こえ、今外はどんな様子だろうと想像しているのである。
教科書の解説文「明るくのどかな気分」「四句から成る漢詩を、絶句」「『起承転結』という構成法」「起句」「承句」「転句で、場面が転換」「全体を締めくくる結句」「春の朝の気分」がキーワード。
江 碧 鳥 逾 白
山 青 花 欲 然
今 春 看 又 過
何 日 是 帰 年
五言絶句。
押韻は然(nen)と年(nen)で原則通り。
五言絶句に対句の決まりはないが「絶句」は起句と承句が対句となっている。
「絶句」に返り点はないため、訓読文や書き下し文に直す問題は出題しずらい。
主題は、異郷である南国の明るい春景色の中で故郷に帰れず悲しみに沈む作者の姿です。
押韻は「然」と「年」。
「碧」「白」「青」「然」の四つの色は、テストに出題されやすい。これは「南国の春景色」であり、「故郷の明るい春景色の中で、悲しみに沈む作者の姿」が対比的に描かれている。
「又」があることで、この状態が何年も続いていることがわかる。
故 人 西 辞 黄 鶴 楼
煙 花 三 月 下 揚 州
孤 帆 遠 影 碧 空 尽
唯 見 長 江 天 際 流
七言絶句。
押韻は七言絶句の原則通り楼(rou)州(syuu)流(ryuu)。七言は五言と異なり起句にも押韻がある。
返り点があるのは起句と承句なので、暗記しておくこと。
古くからの親友孟浩然が都会へ旅立つのお別れの会を開いた李白が詠んだ歌。黄鶴楼の上から孟浩然が乗った船の帆が地平線の彼方に見えなくなってしまっても、ずっと長江の流れを見続けていた、という別離の悲しみが主題。
起句と転句が、「黄鶴楼」「煙花」「三月」「揚州」等、明るく都会的な雰囲気である。
転句では「孤帆」「遠影」「尽」等から暗い雰囲気に変わっている。
結句を現代語訳するときは、書き下し文は古文であるためそのまま書いてはいけない。「長江の天際に流るるを」と書いたら×。長江が天際に流れるのを」と書いても×。「長江が天際まで流れていくのを」等、長江の流れる方向まで注意して訳さなくてはいけない。
押韻は、七言絶句の場合、起句・承句と結句の三箇所。「楼」「州」「流」。
詩の主題は「別離の悲しみ」。
国 破 山 河 在
城 春 草 木 深
感 時 花 濺 涙
恨 別 鳥 驚 心
烽 火 連 三 月
家 書 抵 万 金
白 頭 掻 更 短
渾 欲 不 勝 簪
五言律詩。
律詩の場合、1~2句を首聯、3~4句を顎聯、5~6句を頸聯、7~8句を尾聯と言う。
律詩の押韻は五言律詩の原則通り、偶数句の深(sin)心(sin)金(kin)簪(kin)。
七言律詩の場合は第1句も押韻がある。
律詩の対句は、顎聯と頸聯であるが、「春望」の場合は首聯も対句である。
この押韻と対句は、テストに出やすい。
また、顎聯、頸聯と第8句には返り点がある。特に第8連はレ点が3連続しているので暗記しておくこと。
この時代、唐は長い間内乱でした。杜甫は都の長安で反乱軍に軟禁され、家族は地方に疎開していました。その時詠んだ詩です。激動の世の中と変わらない自然を対比し、作者の不安・焦りと家族への思いを詠んでいます。