以下に書かれる内容は、あくまで一般論であり、筆者の主観が含まれています。
当否の判断は自己責任でお願いします。
長野県の場合、一般的に高校に進学するチャンスはおおむね以下の通りです。
(それぞれの高校によって異なりますから、きちんと自分で調べましょう。)
高校は、あなたのためにあるのではありません。選抜入試を考えた場合、選ぶ権利は高校にあります。あなたは、他のライバルと比べてその高校にとって必要な人材なのか、だけが合否の判定基準となることを忘れてはいけません。
楽をして希望の高校に行ける、というのは、群を抜いて成績が優秀なごく一部の生徒にしかあてはまらないことなのです。
私立高校は学校法人、つまり教育事業を目的として設立認可されたものです。つまり、生徒が集まらなくては経営が破綻します。そのために、より優秀な生徒をより多く集め学校の名をより世に知らしめることが、学校の経営を安定させるためにとても大切なことになります。
特別入試や推薦入試、学校長推薦、自己推薦、奨学生入試等々、様々な種類があります。これらはすべて「より優秀な生徒」を確実に入学させるための手段です。そのまま放っておいたら他の学校に行ってしまうだろう、その学校の“顔”となってくれる生徒を、ここで集めようとしています。
例えばスポーツ等の特定の分野での活躍の実績があり入学後に活躍してくれそうな生徒、学力が高く進学率等で学校のイメージアップに貢献してくれそうな生徒、真面目で一生懸命に取り組み一般企業に就職してから母校の評判を上げてくれそうな生徒等です。
スポーツ系の場合は、高校によって得意ジャンルが異なります。例えばいくらある競技が上手い生徒がいても、その部がなければ高校は欲しがりません。逆にその部のレベルが高かった場合、他県から優秀な生徒をスカウトしているのが実情のようです。「頭が悪くてもスポーツさえできればいい」という評判は、高校として最も避けたいところです。そのため「一教科でも1があったらダメ」「総合テストで〇教科合計〇〇点以上」等の条件を出す高校もあります。
また、特に気をつけなくてはいけないのが、社会体育のコーチの口利きです。推薦はすべて中高の教頭が窓口となっています。教頭が知らないところで誰が何を言っても、それは“ウソ”です。にも関わらず、コーチの言葉を信じたばかりに…と言った不幸な事例が後をたちません。
学力系の場合は、このまま放っておいたらきっと公立に流れてしまうだろう生徒を確保するのが目的です。例えば第4通学区の深志・県ヶ丘等を希望する生徒の滑り止めです。
深志・県ヶ丘等は、公立前期入試は行いません。後期一発となります。もし落ちたら…落ちてもこちらにおいで、と受検させます。私立は「この生徒は公立に合格する、この生徒は落ちる」と中学校以上にシビアに合否判定をし、それをもとに推薦入試の合格者数を決めます。(ですから、予想以上に公立で大量に不合格者が出て、どっと生徒が流れてきてしまうと、定員オーバーでも合格させざるを得ず、私立は文科省等に知られるととても困った状況になります。)
東大や早稲田慶応をねらうことはなくても、やはり高校にとって進学・就職は大きなステータスです。少しでも社会的な評価の高い大学・企業に進学・就職できそうな生徒は、のどから手が出るほど欲しいのです。それぞれの高校がどのレベルの大学や企業等を目指しているのかは、その高校の進学・就職実績を見れば一目瞭然です。