この「諸行無常」の考え方は無常観と言います。平安時代の花鳥風月に代表される自然の美を追究する時代は終わり、血で血を洗う戦乱の世になりました。道ばたに死骸がごろごろ転がっていて、西行法師が小野小町のドクロに会った頃の話です。 そういう時代の中で、人々は死後の世界に救いを求める末法思想が流行りました。宇治平等院が有名ですね。