君は「最後の晩餐」を知っているか

Q&A


Q なぜ筆者は「かっこいい」と思ったのか

 「レオナルドが科学を駆使して表現しようとしたものが、とてもよく見えてくるから。」

 この文章の最後の方に、「レオナルドが、絵画の科学を駆使して表現しようとしたものた、とてもよく見えてくる。だからいきなり『かっこいい。』と思えるのだ。」と書いてあります。


Q 「レオナルドが絵画の科学を駆使して表現しようとしたもの」とは何か

A1

 「絵の構図がもっている画家の意図」です。

  「つまり、レオナルドが、絵画の科学を駆使して表現しようとしたもの」とあり、直前の「絵の構図がもっている画家の意図」の言い換えであるから。

A2

 「修道士たちを、この部屋で食事をしたら、まるでキリストたちといっしょに晩餐をしているような気持ちにすること」です。

 「絵画の科学を駆使して表現しようとしたもの」=「画家の意図」は、直前の「人物の輪郭が作る形。その連なり。」であり、「絵の『全体』」によって示されています。
 これによって「絵に描かれているのが本物の部屋であるように見えてくる。」とし、その目的は「かつての修道士たちのように、こんな部屋で食事をしたら、まるでキリストたちといっしょに晩餐をしているような気持ちになるにちがいない。」と言っているからです。


Q 「レオナルドが描きたかったのは『それ』なのだ。」の「それ」とは何か

 「最後の晩餐の物語をドラマチックに演出することで、観る人がまるでキリストたちと一緒に晩餐をしているような気持ちにさせること。」です。

 「それ」が示しているのは、「そのような『全体』」であり、「そのような『全体』」とは、「この絵がもっている本当の魅力」です。

 

 そして「この絵がもっている本当の魅力」は、「レオナルドが、絵画の科学を駆使して表現しようとしたもの」であり、「画家の意図」であるから。修道院の食堂に飾るために描いたという状況を、現在の観客たちにも通用するように解答してみました。

Q 「芸術は永遠なのだ。」とはどのような意味か

  「五百年の昔に描かれた名画は、二十一世紀の今も素晴らしさを失わず、むしろそれまで気づかなかった画家の意図を明らかにして、見る人に感動を与え続けるから。」です。

 「芸術は永遠なのだ。」の直前に、「五百年も~生きている。」とあります。単純に「~から。」と言うこともできます。「生きている」という比喩を具体的に言い換えました。


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